週刊ベースボールONLINE

大学野球リポート

【首都大学リポート】日体大・西田涼起が3安打の固め打ちで先勝に貢献

 

1年半の我慢を経て


日体大・西田はホームランボールを手に笑顔を見せた[写真=BBM]


4月11日
日体大7-1筑波大(日体大1勝)

 首都大学野球2026春季リーグ・第2週1日目。両校ともに今季初勝利を目指す戦いとなった一戦である。日体大は昨秋の優勝校・筑波大に対し、先発の馬場拓海(4年・福岡大大濠高)が5回1失点の好投。打線は2ケタの12安打を放つなど打線が活発だった。そのなかでチームへ流れを大きく引き寄せる一発を放ったのが西田涼起(3年・明石商高)だ。

 西田のリーグ戦デビューは昨秋。入部から1年半は控えに甘んじていたが「『いつかチャンスがもらえたら、結果を残してやる』とずっと考えていました」と振り返る。その間は鈴木肇コーチの指導を受け、バッティングフォームの修正に取り組んだ。

「体の軸がブレてしまうところがあったので軸はまっすぐのまま、その場で回転するようなイメージでスイングしています」

 地道に練習を積み重ねたことで「オープン戦で結果が残せて、打てるようになっていきました」と昨秋の第5週、筑波大1回戦でリーグ戦デビュー。すると、その試合の第2打席で初本塁打。「長打力が自分のセールスポイント。チャンスでロングヒットが打てて、率も残せるのが持ち味です」。昨秋は規定打席には達しなかったものの、打率.316(19打数6安打)、1本塁打を記録した。

朝の打撃練習で手応え


 この冬は「秋の成績に満足せず、一から自分のバッティングを見詰めなおして振り込んできました」と西田。しかし、第1週の東海大との開幕戦は六番・一塁で先発出場したが無安打。試合途中で交代となり「とても悔しかった」と話す。第2週を迎えた筑波大1回戦。試合当日の朝の打撃練習で最後までバットを振り続けた。

「納得いくまで振っていたら、ラストになってしまいました。鈴木コーチからは体の軸と打ち終わりに体が伸びきってしまっていたところを修正するようにアドバイスを受け、ラインにバットを入れるように意識してスイングしてきました」

 その効果はすぐに表れ、「良い試合の入り方ができました」と第1打席に右前打。さらに、逆転した直後の3回裏、なおも二死一、二塁の第2打席はチャンスで打席に立つと「『ファーストストライクからどんどんいこう』と言われていたので真ん中高めの甘いストレートを打ちにいけました。手応えとしては確信できるところまではいっていなかったのですが、風もあって伸びてくれました」と謙遜するが、右中間への3ラン。豪快な一発で点差を4点に広げた。さらに、第3打席はショートへの内野安打を放ち3安打の固め打ちだった。

 日体大・古城隆利監督は「自信がなさそうに見えたので、この試合は打順を七番に下げたのですが、長打力は十分。素直な性格ですし、打ち出したら止まらない選手」と評価しており、次戦以降にも期待を寄せる。試合はその後も谷口翔生(4年・東海大相模高)のタイムリーなどで追加点を挙げた日体大が筑波大を7対1で下して、うれしい初白星を挙げた。

 今後も「チームの勝利のために頑張りたい」と西田。目標は「昨秋のリーグ戦が終わった時に『来季はタイトルをとりたい』と考えていたので、個人としてはベストナイン。チームとしては主将の谷口さんが引っ張ってくれて、すごく良い雰囲気で野球に取り組めているので、まずはリーグ優勝。そして、そこを通過点にして目標に掲げている日本一を目指したいです」と抱負を語る。エンジンがかかってきた長距離砲がチームを後押しし、頂点を狙う。

取材・文=大平明
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング