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【首都大学リポート】日体大のプロ志望左腕・西平晴人の持ち味とは何か

 

2年のリハビリを経て復活


日体大・西平は大卒でのドラフト指名を目指している[写真=BBM]


4月26日
日体大3-1城西大(1勝1敗)

 首都大学野球2026春季リーグ・第4週2日目。前日に先勝を許した日体大が城西大との2回戦に臨んだ。先発を任されたのはドラフト候補の154キロ左腕・西平晴人(4年・近大付高)だ。

 西平がリーグ戦デビューを果たしたのは昨春。それまでの2年間は故障とリハビリに費やした。

「日体大に入ってすぐ、左ヒジに痛みを感じました。でも、左ヒジを検査しても不具合が見つからず、原因を究明するまでに時間が掛かってしまったんです」

 胸郭出口症候群。「左肩が巻き肩になってしまったことで神経が圧迫され、左ヒジに痛みやしびれが出る症状でした」。リハビリには1年弱の長い期間を要したが、戦線に復帰すると昨春のリーグ開幕戦で150キロを記録。最速はさらに154キロまで伸びた。

 しかし、一方で課題になっていたのがコントロール。そこで、この冬は「自分の武器になっている真っすぐのストライク率を上げるため、投げ込みとフォームの修正をしてきました」と制球力アップに励んできた。投げ込みでは週2回のペースでブルペンに入り、300球以上。フォームはセットポジションからノーワインドアップにかえ、リズムを意識して投球。そして、特に注意しているのは姿勢だ。

「自分は集中しすぎたり、疲れてきたりすると体が前傾し、抜け球が多くなってしまうんです。そこで、背筋をしっかりと正して、力を抜いて投げるようにしているのですが、昨秋は大きく外れてしまっていたボールがストライクゾーンの付近へ集まるようになっています」

 質の良いストレートを投げるために取り入れたのが、呼吸法によるトレーニングだ。

「大きく息を吸ってお腹をへこませ、膀胱を上へ上げるようなイメージをしつつ、腹筋を使って体幹を固めてきました。昨年の秋季リーグが終わってからずっと取り組んできたのですが、カット気味に曲がってボールゾーンへ外れていた真っすぐがストライクゾーンに収まり、良い回転のボールが増えました」

課題の制球力を克服


 エースの馬場拓海(4年・福岡大大濠高)が下半身のコンディション不良によって数週間の離脱となり、久々に先発のマウンドに上がったこの日の城西大2回戦。2回に先制点こそ許したものの、連打は許さず。5回裏に高橋賢臣(4年・西高)のタイムリーで勝ち越すと、直後の6回表には一死一塁の場面で146キロのストレートを投げ込み、狙い通りのセカンドゴロでダブルプレー。

「元々、自分はゴロを打たせるタイプなので、ゲッツーがほしい場面でとれてよかったです」。140キロ後半のストレートを見せつつ、120キロ台前半のカーブを決め球に使って三振も5個。6回を投げ終えたところでマウンドを譲ったが、6安打1失点の好投。課題だった制球面も四死球1。「カウントをしっかりとつくっていくことをテーマにしていました」。

 試合は7回から登板したマーガード真偉輝キアン(4年・星稜高)が無失点に抑え、3対1で城西大を下して1勝1敗のタイとしている。西平にとっては昨春以来となるリーグ戦での白星となり「反省するところはもちろんあるのですが、勝利投手になれたことは素直に喜びたいです」と笑顔を見せた。

 秋にはプロ志望届を提出する予定で「この春はしっかりとアピールしたい」と西平。「真っすぐには自信があるので、あとはロングイニングも投げられるように完成度を上げていきたい。そして、チームは日本一が目標なので、優勝を目指すなかで個人タイトルもとることができれば」と目標を語った。154キロを投げられるサウスポーは貴重なだけに、今後も西平の動向から目が離せない。

取材・文=大平明
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