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2026年ドラフト評価【パ・リーグ編】楽天が会心のドラフト、ソフトバンクが9位でサプライズ指名

 

 2026年度のドラフト会議が10月22日に都内のホテルで開催され、支配下ドラフトで76人、育成ドラフトで51人、計127人が指名された。アマチュア球界No.1捕手の渡部海(青学大)は楽天、大学日本代表のエース・鈴木泰成(青学大)はソフトバンクが抽選で交渉権を引き当てた。各球団が補強ポイントに合致する選手を獲得できたかに主眼を置き、AからDランクで評価した。
※表記した選手は支配下ドラフトのみ

福岡ソフトバンクホークス


青学大・鈴木[写真=矢野寿明]


【評価A】
1位 鈴木泰成 投手  青学大
2位 有馬伽久 投手  立命大
3位 渡辺和大 投手  慶大
4位 藤森康淳 外野手 法大
5位 猪俣駿太 投手  東北福祉大
6位 小坪碧人 投手  柳川高
7位 中川大雅 内野手 至学館大
8位 深見一騎 投手  国立台湾体育運動大
9位 佐藤幻瑛 投手  ペンシルベニア州立大

 1位で大学生No.1右腕・鈴木の交渉権獲得に成功した。有馬、渡辺、猪俣も伸びしろ十分。大卒だが即戦力という位置づけでなく、2、3年後に先発ローテーション入りを目指すイメージか。下位指名ではサプライズを連発。8位・深見は台湾の大学に所属する本格派右腕。9位・佐藤は仙台大からペンシルベニア州立大に編入した最速159キロ右腕でメジャーを目指しているが、ドラフト1位に匹敵する素材だ。入団が叶わなくても下位指名でダメージは少ない。

埼玉西武ライオンズ


【評価A】
1位 川尻啓人 投手  亜大
2位 柿本晟弥 投手  パナソニック
3位 沢山優介 投手  ヤマハ
4位 田中諒 捕手  日大三高
5位 中津大和 外野手 日本生命

 高橋光成、平良海馬が今オフにメジャー挑戦を希望している背景があり、上位3人は即戦力の先発投手を指名。川尻は最速158キロの直球で奪三振能力が高いことから救援でも適性があり、どのような起用法になるか注目される。柿本は休部が決まったパナソニックのエースでゲームメーク能力が高い。5位の中津は俊足巧打のリードオフマン。欲しい選手を指名できたドラフトと言えるだろう。

北海道日本ハムファイターズ


【評価A】
1位 菰田陽生 投手  山梨学院高
2位 牟禮翔 外野手 九州国際大付高
3位 末吉良丞 投手  沖縄尚学高
4位 加藤宇 投手  明星大
5位 岡本翔斗 投手  香里丘高

 複数球団の争奪戦が予想された菰田を単独で1位指名に成功。世界のスーパースターとなった大谷翔平(ドジャース)と同じチームに入団したことで、投打の二刀流で成功したいという思いがさらに強くなっただろう。5人中4人が高校生の指名で、菰田だけでなく、牟禮、末吉、岡本も将来の主力候補として大きなロマンを抱かせる。10年後に振り返ったとき、「黄金ドラフト」になっている可能性がある。

オリックス・バファローズ


【評価B】
1位 角田楓斗  投手  富士大
2位 仲井慎  投手  駒大
3位 春山陽登  外野手 大商大
4位 近藤琉唯斗  投手  小樽双葉高
5位 野村亮輔  投手  佛教大
6位 千葉汐凱  投手  Honda

 宮城大弥、山下舜平大がトミー・ジョン手術明けで先発の枚数が不足し、今年は救援陣も不安定だったことを考えると、投手を多く指名したことに驚きはない。1位で角田、2位で仲井と即戦力の先発右腕の指名に成功。3位の春山は大学球界を代表するスラッガーで、2位以内に指名されても不思議ではない。ただ、内野陣の層が薄いことを考えると、1人も指名しなかったことが気になった。

千葉ロッテマリーンズ


【評価C】
1位 米沢友翔 投手  関大
2位 前田侑大 投手  高岡第一高
3位 長屋竣大 投手  ENEOS
4位 黒田義信 外野手 東日本国際大
5位 新城楓雅 投手  奈良大付高
6位 田中皐晴 外野手 日南学園高

 鈴木泰成、宮原廉を1位指名したが縁がなく、3度目で米沢を指名した。大学で活躍した時期は短いが、素材は一級品だ。2位の前田、5位の新城は将来のエース候補として期待が大きいが、先発の深刻なコマ不足に悩んだ今年の戦いぶりを見ると、指名戦略に疑問符がつく。3位の長屋は直球とフォークで三振を奪うリリーバー。即戦力の先発候補が米沢のみと不安が解消されない形になった。

東北楽天ゴールデンイーグルス


【評価A】
1位 渡部海 捕手  青学大
2位 岡田啓吾 内野手 明大
3位 樋口新 投手  王子
4位 萩原義輝 捕手  東芝
5位 高義博 内野手 オイシックス新潟
6位 渡辺都斗 投手  四国IL/高知

 アマチュア球界No.1捕手・渡部の1位指名に成功。太田光が今オフにFA権を行使する可能性があり、正捕手を担う人材が欲しいチーム事情を考えると、のどから手が出るほど欲しい逸材だ。2位の岡田は俊足が武器のリードオフマン候補。先発陣強化へ、3位で社会人屈指の左腕・樋口を指名できたことも大きい。捕手の萩原を4位指名とバッテリーを強化したいという球団の強い意志を感じる。巻き返しに向け、会心のドラフトになった。
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