イチロー、故郷に錦を
去年の11月末、一本の電話があった。
「来年の2月10日、
巨人と
ソフトバンクのOB戦があるんで、出てもらえませんか」
快諾さ。ただ、同時に体を作らなきゃというプレッシャーが生まれた。前も書いたけど、年末は、いつも体調が最悪。今回もウイルスにやられた。年末年始と“冬眠”して、ひたすら
仁村薫の餅
(→前々号参照)を食って、1月10日からまだ万全じゃなかったけど、少しずつ動き出したんだ。
いまは毎日、ランニング、腹筋、背筋と、あとは駐車場に古い布団を吊るしてピッチング練習さ。不思議なもので、やっているうちに体の芯が目覚めたというのかな、体調もだんだんよくなってきた。何とか実戦では120キロ以上は出したいな。
俺、昔から1月が一番嫌いだったんだ。2月1日からキャンプでしょ。「また始まるなあ」と思ってね。悪い夢ばかり見るんだ。シーズンで1勝もできないとか、ケガをしたりとか、要は、深く眠ってないんだね。だから夢をよく覚えてるんだ。
自分の体が変わっていく感覚は現役時代も何度もあった。一番覚えてるのは・・・
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