年が明け、各チームの陣容がほぼ固まった。新加入選手名鑑に続き、ここでは最新のメンバーリストを掲載する。
※情報は2021年1月10日現在


[2020年成績]セ1位 67勝45敗8分 打率.255 防御率3.34

　学生時代から心に秘めていたMLBで戦う夢を、一時中断することになった菅野智之の心中は察するに余りあるが、チームにとってはエース残留は何よりの朗報ではないか。DeNAからFAのタフネス・井納翔一も獲得しており、実質一軍2年目の戸郷翔征、同じく2年目のA・サンチェスの成長&慣れもあり、先発陣は昨季よりも一段高いレベルにあると言っても過言ではない。ドラ1・平内龍太の台頭も楽しみだ。

　ただ、このオフの補強の注目は攻撃陣だ。エースが抜けることを想定し、その穴を埋め切ることはできないと判断。投手力の補強ではなく、攻撃力の増強に舵を切った。まず、国内ではDeNAからFAの梶谷隆幸を獲得し、かねてよりの補強ポイントであった「強打の外野手」枠を埋めるのにとどまらず、左翼手候補に15年にKBOで47本塁打&40盗塁のE・テームズを、そしてMLB通算196本塁打570打点のJ.スモークとも契約にこぎつけた。理想は一番・梶谷、二番・坂本勇人、三番・丸佳浩、四番・岡本和真で、五番・スモーク、六番・テームズと続く。日本野球への対応は未知数だが、実績と能力値だけで想定すれば得点力の前年比3割増しは言い過ぎか。

担当記者のこの男の“ココ”に注目！　J.スモーク

17年38発の強打の両打ち

　コロナ禍の20年は36試合で5本塁打も、MLB11年で9度の2ケタ本塁打、17年は38発の破壊力が打線にどのような化学変化をもたらすか。不動の四番・岡本の前に坂本、丸、後ろにバリバリの現役メジャーで12球団一の得点力を期待する。(S)

読売ジャイアンツ　2021 メンバー表

注釈：○＝新加入、△＝移籍、□＝復帰、★＝20年オフに支配下から育成、■＝背番号変更、名前横は背番号

【監督】
83原辰徳

【一軍コーチ】
77元木大介、■88後藤孝志、87吉村禎章、89石井琢朗、75村田修一、81宮本和知、85杉内俊哉、79相川亮二、74村田善則、J.ターニー

【二軍監督】
80阿部慎之助

【二軍コーチ】
□78金杞泰、86古城茂幸、84松本哲也、■71山口鉄也、82實松一成、□72高橋信夫、石森卓

【三軍監督】
76二岡智宏

【三軍コーチ】
■102片岡治大、103金城龍彦、■101三澤興一、□104青木高広、105加藤健、穴吹育大

【巡回コーチ】
100山崎章弘、106会田有志

【投手】
○11平内龍太、12R.デラロサ、■15A.サンチェス、17大竹寛、18菅野智之、○19山崎伊織、■20戸郷翔征、△21井納翔一、23野上亮磨、■26今村信貴、28田口麗斗、30鍵谷陽平、33太田龍、35桜井俊貴、41中川皓太、42C.C.メルセデス、■45畠世周、■47高橋優貴、49T.ビエイラ、50戸根千明、53高梨雄平、○56伊藤優輔、○58山本一輝、■59田中豊樹、62横川凱、■63古川侑利、64大江竜聖、91井上温大、92沼田翔平、95堀岡隼人

【育成投手】
003山川和大、○011笠島尚樹、012平井快青、○017奈良木陸、○018木下幹也、019田中優大、○020戸田懐生、★029鍬原拓也、○030山崎友輔、★032堀田賢慎、■040谷岡竜平、■046與那原大剛、○051阿部剣友、★054直江大輔、★057高木京介

【捕手】
22小林誠司、24大城卓三、27炭谷銀仁朗、38岸田行倫、67山瀬慎之助、○69萩原哲

【育成捕手】
○006坂本勇人、○024前田研輝、○027喜多隆介

【内野手】
■00湯浅大、0増田大輝、5中島宏之、6坂本勇人、○10J.スモーク、25岡本和真、29吉川尚輝、37若林晃弘、○40中山礼都、48Z.ウィーラー、52北村拓己、60菊田拡和、61増田陸、65松井義弥、66香月一也、○68秋広優人、98E.ウレーニャ

【育成内野手】
○001加藤廉、002平間隼人、021黒田響生、○025岡本大翔

【外野手】
2陽岱鋼、8丸佳浩、9亀井善行、△13梶谷隆幸、■31松原聖弥、36石川慎吾、39立岡宗一郎、43重信慎之介、○44E.テームズ、97伊藤海斗

【育成外野手】
006加藤壮太、009八百板卓丸、○055保科広一、★099山下航汰