新年を迎え、各球団の陣容もほぼ固まってきた。新監督は西武・松井稼頭央監督、ロッテ・吉井理人監督、阪神・岡田彰布監督、広島・新井貴浩監督の4人。ここでは最新メンバーリストを2023年の見どころとともにお届けする。
※情報は2023年1月8日現在


【2022年成績】セ6位 66勝75敗2分 勝率.468、チーム打率.247 チーム防御率3.28

　大きな補強をせず、現有戦力の底上げを狙った昨オフとは違い、トレードや助っ人獲得と積極的に動いた。「根本的にチームを変えていかなければならない」という立浪和義監督の意向だ。

　一番の課題は長打力&得点力不足の打線だが、それでも指揮官は「センターラインを中心とした守り」を重要視。勝負強い打撃を見せた阿部寿樹を放出し、楽天からベテラン右腕の涌井秀章を獲得。精彩を欠く京田陽太もトレード要員とし、DeNAから中継ぎ左腕の砂田毅樹を手に入れた。

　阿部、京田の退団は新しい二遊間の構築を意味し、ドラフトでは支配下で4選手の内野手を指名。守りとスピードに重点を置き、若い力にチームの将来を託す。二遊間の世代交代はチームに競争を促し、大きな刺激となっている。

　待望の助っ人獲得はメジャーから大砲アキーノ。MLB通算41本塁打の実績で新四番候補。アルモンテ、カリステも獲得したことでビシエドのレギュラーの座も決して安泰ではなくなった。アキーノ、ビシエドが不振なら、四番にアルモンテが座る可能性も十分に考えられる。現役ドラフトではDeNAからパンチ力のある細川成也が入団。二遊間だけでなく外野も激戦区となりそうだ。

　忘れてならないのは、和田一浩の打撃コーチ就任。二軍には上田佳範、森越祐人両コーチもチーム復帰となったが、カギを握るのは和田コーチだろう。打てない打線をどう機能させていくのか。速い真っすぐを打てない選手が多いという打線全体の悩み解消が、最下位脱出のポイントとなる。

担当記者のこの男の“ココ”に注目！　土田龍空

勝負の高卒3年目遊撃に定着できるか!?

　現時点では遊撃のレギュラーに最も近い選手だろう。京田陽太、三ツ俣大樹がチームを去り、次なる競争相手は年齢では上になるルーキーたちだ。その座を簡単に奪われるわけにはいかない。高卒3年目のブレークと言えば昨年の岡林勇希だが、今年は土田と言われたい。フィジカルを強化し、全試合フル出場を目指す。負けん気の強さも魅力だ。

中日ドラゴンズ　2023 メンバー表

【監督】
73立浪和義

【一軍コーチ】
77落合英二、76大塚晶文、72西山秀二、〇75和田一浩、78森野将彦、71荒木雅博、79大西崇之

【二軍監督】
88片岡篤史

【二軍コーチ】
82浅尾拓也、83山井大介、80小田幸平、74中村紀洋、△86上田佳範、〇81森越祐人、87中村豊、85渡邉博幸

【投手】
7根尾昂、11小笠原慎之介、12田島慎二、13橋本侑樹、14谷元圭介、17柳裕也、18梅津晃大、19高橋宏斗、△20涌井秀章、21岡田俊哉、22大野雄大、24福谷浩司、26石森大誠、28森博人、29ジャリエル・ロドリゲス、☆31仲地礼亜、33祖父江大輔、34福敬登、36岡野祐一郎、38松葉貴大、☆40森山暁生、41勝野昌慶、46鈴木博志、△47砂田毅樹(1月11日に背番号変更発表)、50清水達也、54藤嶋健人、59山本拓実、◇64福島章太、67上田洸太朗、70近藤廉、92R.マルティネス

【育成投手】
201竹内龍臣、202フランク・アルバレス、◆203岩嵜翔、◆204加藤翼、◆205垣越建伸、206松木平優太、207松田亘哲、208石川翔、※211松山晋也、※212野中天翔

【捕手】
27大野奨太、35木下拓哉、43味谷大誠、44郡司裕也、☆57山浅龍之介、58石橋康太、△69加藤匠馬(1月11日に背番号発表)

【内野手】
☆2田中幹也、3高橋周平、☆5村松開人、■25石川昂弥、32石垣雅海、☆37濱将乃介、45龍空、48溝脇隼人、■51高松渡、55福田永将、56星野真生、63堂上直倫、66ビシエド、☆68福永裕基、〇99カリステ(1月11日に背番号発表)

【育成内野手】
★209レビーラ、※213樋口正修

【外野手】
△0細川成也、4鵜飼航丞、8大島洋平、〇9アキーノ(1月11日に背番号発表)、23福元悠真、30三好大倫、42ブライト健太、49伊藤康祐、52加藤翔平、■53後藤駿太、60岡林勇希、□96アルモンテ(1月11日に背番号発表)

【育成外野手】
★210ガルシア

[注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◇=22年オフに育成から支配下、◆=22年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号