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第106回全国高等学校野球選手権大会

【2024夏の甲子園】107年ぶりの夏4強進出を目指す大社は昨夏4強の神村学園と対戦/大会12日目の見どころ

 

大社は全員野球で107年ぶりの4強進出を目指す


 7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。大会12日目は準々決勝4試合が行われる予定。

■第1試合 関東第一(東東京) - 東海大相模(神奈川)
 関東第一の注目は越後駿祐。ここまで2試合で6打数5安打と絶好調を維持しており、明徳義塾戦では勝ち越しとなる決勝のタイムリーを放った。また、2試合連続で犠打も記録しており、2年生ながらチームを引っ張る存在だ。強力な東海大相模投手陣を打ち崩すきっかけとなり、15年以来のベスト4進出に貢献したい。

 東海大相模は9年ぶりのベスト4入りを目指す。こちらも2年生・中村龍之介がその中心となりそうだ。打率はチームトップの.667。広陵戦では4安打4打点の大暴れで、プロ注目の高尾響からもタイムリーを放った。関東第一とは過去2戦2勝と好相性を誇っているだけに、今回も負けるわけにはいかない。

■第2試合 青森山田(青森) - 滋賀学園(滋賀)
 青森山田は四番・原田純希のパワーに注目だ。初戦こそ無安打だったものの、石橋戦では初回にバックスクリーン横に先制弾を叩き込んでおり、低反発バットをものともしないパワーをみせつけた。滋賀学園も強打が特徴のチームで乱打戦が予想されるだけに、試合を決めるのは主砲の豪快な一撃かもしれない。

 滋賀学園は同校史上初の準々決勝に臨む。1番から8番まで打率が3割超えと、上位から下位まで打線の切れ目がない。全3試合で39安打を放っており、ここまでわずか1失点の青森山田投手陣でも抑えるのは簡単ではないだろう。あとは相手の強力打線をいかに封じ込められるかが試合のカギを握りそうだ。

■第3試合 京都国際(京都) - 智弁学園(奈良)
 京都国際は2戦連続完封勝利と投手陣が絶好調だ。エース・中崎琉生は西日本短大付戦で14奪三振完封勝利。2年生・西村一毅も新潟産大付戦でわずか3安打に封じ込める投球を披露した。野手陣も3戦連続2ケタ安打と引き続き好調。3年前は準決勝で智弁学園に敗れて涙を飲んだだけに、ここで雪辱を果たしたい。

 智弁学園は強豪を連続で撃破してきた小松大谷に3回戦で勝利。好調な相手の勢いに飲み込まれない地力の高さを見せた。そんなチームを引っ張るのが佐坂悠登。1番打者で打率5割超えとチームの攻撃の起点となっている。切り込み隊長として、準優勝を果たした21年以来3年ぶりのベスト4へとチームを導きたい。

■第4試合 大社(島根) - 神村学園(鹿児島)
 大社は2戦連続で延長戦に突入する激闘をくぐり抜けて勝ち上がってきた。エース・馬庭優太を中心に最後まで諦めない全員野球は今大会の台風の目となっている。その馬庭は3試合すべて1人で投げ抜きながら防御率0点台と安定感抜群だ。107年ぶりのベスト4へ、強打の神村学園相手でも全力で腕を振る。

 神村学園は1、2回戦を無失点で抑えた岡山学芸館から7得点を奪った強力打線が売りだ。3試合連続で3得点以上をあげたイニングがあり、打線がつながった時の爆発力は相手投手の脅威になっている。今回は好投手・馬庭優太が相手となるが、ここも全員で襲い掛かり2年連続のベスト4入りを決めたい。

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