2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 
ドライチ右腕・中村[前列中央]は1年目から活躍が期待される
【2024年成績】セ5位 62勝77敗4分、勝率.446、チーム打率.243[3]、チーム防御率3.64[6] 高津臣吾監督、
池山隆寛二軍監督はともに就任6年目を迎える。一軍では
吉岡雄二に
寺内崇幸、二軍では
坪井智哉に
由規と独立リーグで指導していたコーチ陣も加わり、3年ぶりのリーグ制覇を目指す首脳陣が整った。
2年連続5位の現状から脱出すべく、補強に動いたオフ。FA市場では投手こそ逃したが、野手では
楽天・
茂木栄五郎の獲得に成功した。打線に厚みをもたらす内野手の加入は、不動のレギュラー陣にとっても刺激となるはずだ。チーム防御率が2年連続でリーグ最下位と課題である投手陣は助っ人4投手が自由契約。一方で、MLB通算8勝の先発候補・ランバート、同134試合登板で17ホールドのバウマンの両右腕を獲得した。また、現役ドラフトでは通算25セーブ&37ホールドの
広島・
矢崎拓也が入団。実績十分な3投手の加入は大きなプラス要素となる。
ドラフトでは支配下で5人、育成で4人を指名。注目のドライチ右腕・中村優斗は最速160キロの直球を武器に1年目から先発ローテーション入りが期待される大物だ。3位の
荘司宏太も社会人・セガサミー出身の即戦力。貴重な左腕がブルペン陣に厚みをもたらしそうだ。高卒入団は2位のモイセエフ・ニキータ、4位の田中陽翔の野手2人のみ。例年同様に即戦力投手が多く入団した。
現有戦力に目を向ければ、布陣に大きな変更はなし。
ホセ・オスナ、
ドミンゴ・サンタナの両助っ人は昨季途中に新たに3年契約を結んで早々に残留が確定。オフには
中村悠平がFA権を行使せずにこちらも3年契約を結んだ。大ベテラン・
青木宣親は昨季限りで引退したが、主力の流出はなし。昨季はケガで長期離脱した
塩見泰隆、
古賀優大らも復帰とあって、メンバーをそろえてキャンプインを迎えることとなりそうだ。
村上宗隆、
長岡秀樹、サンタナの野手3人がベストナインに選出されながらもBクラスに甘んじた昨季。ベテラン陣の奮起はもちろん、村上と長岡に続く若手の台頭が待たれるなど、下克上に向けて課題は山積みである。それでも、「身を削る思いで努力します」と決意を述べたのは契約を1年延長した高津監督。選手、首脳陣が結束してV奪還への険しい道のりを歩んでいく。
東京ヤクルトスワローズ2025 メンバー表
【監督】
22高津臣吾
【一軍コーチ】
73
嶋基宏、98
石井弘寿、72
小野寺力、〇86
井野卓、78
大松尚逸、□80吉岡雄二、74
杉村繁、〇75寺内崇幸、82
松元ユウイチ 【二軍監督】
88池山隆寛
【二軍コーチ】
79
城石憲之、89
伊藤智仁、81
正田樹、92
山本哲哉、83
衣川篤史、76
宮出隆自、□87坪井智哉、95
土橋勝征、〇77
山崎晃大朗、〇91由規、〇85
西浦直亨 【投手】
12
石山泰稚、☆15中村優斗、17
清水昇、18
奥川恭伸、19
石川雅規、20
木澤尚文、21
吉村貢司郎、24
星知弥、26
山野太一、28
松本健吾、29
小川泰弘、☆30荘司宏太、34
田口麗斗、35
石原勇輝、〇39ランバート、40
高梨裕稔、△41矢崎拓也、43
山本大貴、44
大西広樹、45
小澤怜史、47
高橋奎二、48
金久保優斗、■49
山下輝、■52
原樹理、53
長谷川宙輝、56
坂本拓己、〇58バウマン、61
宮川哲、62
竹山日向、■66
阪口皓亮、68
丸山翔大 【育成投手】
※012
廣澤優、※013
下川隼佑、◆014
西舘昂汰、015
沼田翔平、□016
西濱勇星、017翔聖、△018
鈴木康平、△019
佐藤琢磨 【捕手】
■2古賀優大、27中村悠平、32
松本直樹、33
内山壮真、☆57矢野泰二郎、65
鈴木叶、90
中川拓真、93
橋本星哉 【育成捕手】
※022松本龍之介
【内野手】
00
赤羽由紘、1
山田哲人、5
川端慎吾、7長岡秀樹、△8茂木栄五郎、10
宮本丈、13J.オスナ、36
西村瑠伊斗、38
北村拓己、46
太田賢吾、50
北村恵吾、☆54田中陽翔、55村上宗隆、59
小森航大郎、60
武岡龍世、63
増田珠、67
伊藤琉偉(※1月8日、小森航大郎は人的補償で楽天に移籍)
【育成内野手】
△023
澤野聖悠、※025根岸辰昇、026
高野颯太 【外野手】
0
並木秀尊、3
西川遥輝、4
丸山和郁、9塩見泰隆、25D.サンタナ、☆31モイセエフ・ニキータ、42
澤井廉、51
濱田太貴、64
岩田幸宏 [注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=24年オフに球団内で支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号。