長かったペナントレースも、いよいよ勝負の後半戦へ。優勝争い、クライマックスシリーズ進出争い、そして個人タイトル争いは、ここから一気に激しさを増していく。チームの命運を握る主力はもちろん、飛躍が期待される若手や復活を期すベテランなど、後半戦の主役となり得る選手たちを12球団からピックアップ。その活躍が、シーズンの結末を大きく左右する。 写真=BBM ※成績は7月26日現在 ソフトバンク・モイネロ 昨季MVP左腕の復帰で手繰り寄せるリーグ3連覇
絶対的エースが帰ってくる。2年連続で最優秀防御率に輝いたモイネロは、今年3月のWBCにキューバ代表として出場。大会後は母国の情勢不安などで再来日が遅れ、5月14日の三軍戦で復帰した。その後もコンディション調整が続き、約2カ月ぶりの登板となった7月23日のファーム交流戦・
中日戦(タマスタ筑後)では先発して3回4安打1失点、最速152キロを計測。「状態はほぼ100%。7回まで投げ続けていける」と力強く語った。優勝争いが佳境を迎える後半戦、エース左腕の完全復活はリーグ3連覇へ向けた最大の追い風となるはずだ。
【2026年成績】試1勝0敗0H0S0防3.00(ファーム) 日本ハム・郡司裕也 復調の兆し見せる開幕四番 定位置奪取へさらなる活躍を
新庄剛志監督から開幕四番・三塁に指名されて迎えたシーズン。しかし、打率は2割台前半に低迷するなど本来の打棒は影を潜め、6月14日に登録を抹消された。7月3日の再昇格後は13試合で月間打率.316をマークし、復調の兆しをバットで示している。先制打を放って勝利に貢献した7月11日の
西武戦(エスコンF)後には、「初心を思い出してやらないといけない。競争する立場になったと思うので、自分をアピールしながら勝ちに貢献したい」と強い決意を口にした。後半戦は本来の打棒を取り戻し、三塁のレギュラーとして攻守に存在感を示したい。
【2026年成績】試73安54本4点20率.237 オリックス・九里亜蓮 苦しい先発陣の柱として頼れるタフネスがフル回転
開幕から先発ローテーションを守り、チーム最多イニングを投げて7勝。7月20日の
日本ハム戦(京セラドーム)ではチームの連敗を5で止める(今季5度目の連敗ストップ)気迫の投球を見せた。「しんどさを先に体に覚えさせ、分からせておけば終盤にきつくなったときもいける、という考えです」。キャンプ初日から350球の投げ込みを行ったのも、シーズン終盤の極限の疲れを見据えてのことだ。10年連続100イニング以上登板、プロ野球史上186人目の通算1500投球回の快挙を達成した鉄腕が、後半戦も台所事情の苦しい先発陣の柱となってけん引する。
【2026年成績】試18勝7敗7H0S0防2.92 楽天・瀧中瞭太 “及第点以上”を完遂して先発陣の土台を築く存在に
満足とはいかないまでも、前半戦は及第点の働きを見せた。3年ぶりに開幕先発ローテーション入りを果たし、チームトップタイの5勝をマーク。一方で、失点数(21)以上に気になるのが、イニング途中での降板が7度あったことだ。勝負どころで踏ん張り、信頼をつかむことが後半戦の課題となる。若手の台頭が目立つ先発陣でローテーションを守り抜けば、2021年以来の2ケタ勝利も見えてくる。12月で32歳を迎える7年目。転換期にあるチームで“及第点以上”を完遂して土台を築く存在となれれば、投手を中心とした強い犬鷲軍団になるはずだ。
【2026年成績】試13勝5敗4H0S0防2.51 西武・篠原響 奪三振率に意識を置いてタイトル獲得を狙う19歳
高卒2年目右腕が勝ちパターンに欠かせない存在へと成長した。今季は24ホールドポイントでリーグ2位とタイトルを狙える位置につけるが、本人は現状に満足していない。重視するのは奪三振率だ。「今季一番いいときは12.00から13.00くらい。今は(9.60まで)下がっているので、その現実はしっかり受け止めています」と投球内容を冷静に分析。直球でファウルを奪えず、空振りを取れていないことが要因と捉える。19歳は課題から目を背けることなく改善に取り組み、武器である真っすぐで押す投球スタイルを貫きながら、終盤戦でさらなる飛躍を目指す。
【2026年成績】試31勝1敗2H23S1防2.10 ロッテ・藤原恭大 本来の打撃を取り戻し首位打者争いに参戦へ
今季は首位打者を目標に掲げて開幕を迎えたが、右肩の負傷で長期離脱を余儀なくされた。それでも6月末に戦列へ復帰すると徐々に本来の打撃を取り戻し、7月4日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)では初球をとらえて先頭打者本塁打。20日の同カードでも先頭打者アーチを放つなどリードオフマンとして存在感を示している。複数安打を記録する試合も増え、打率も上昇中。このまま1試合4打席以上の出場を続けて規定打席に到達すれば、首位打者争いへの参戦も現実味を帯びる。藤原のバットが勢いを増せば、チーム浮上の追い風にもなるはずだ。
【2026年成績】試56安63本5点31率.297