
今季の巨人の強さは原監督の存在抜きには語れない
的確な采配を振るい周囲を納得させた原監督
今シーズンのペナントレースも大詰めを迎えている。セ・リーグは巨人の優勝が濃厚になってきた。この号が発売されるころには、すでに決着しているかもしれない。
今季の巨人の強さの源にあるのは復帰した
原辰徳監督の存在だ。団体競技で野球ほど監督によって結果が左右されるスポーツはない。
選手はキャンプからオープン戦で自分たちの監督を評価するものだ。そこで「うちの監督はダメだ」となれば、チームはバラバラになってしまう。だが、今年の巨人はキャンプの時点でチームそのものがドンと落ち着いていた。「これは強いな」と思ったものだ。
以前も書いたが、原監督はああ見えてしたたかなところがある。選手に対して強く言うべきところは言うし、采配も理に適っている。選手たちもそれを感じ、「この監督についていけば、勝たせてくれる」と納得しているから、シーズンが進めば進むほどその“無言の説得力”が増していくことになる。
例えば原監督はシーズン序盤に
坂本勇人へバントのサインを出したことがあったが、それは「誰であっても、勝つためにはどんなこともさせる」というチームへの強いメッセージになっただろう。
8月17日の
阪神戦(東京ドーム)では、
ゲレーロに来日以来初だというバントを命じた。2017年にホームラン王を獲っており、高い給料を払っている外国人にバントのサインを出すのは簡単ではない。だが・・・
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