DH制のことを持ち出した原監督の発言は残念だった
巨人は試合に勝つことに集中できていたのか
日本シリーズでの
巨人の戦いぶりについて書くと言っておきながら、まだ書いていなかった。さすがに
ソフトバンクに4連敗を喫するとは想像できなかったが、あらためて振り返っておこう。
戦前、私は表立っては巨人有利だと公言していた。言い訳をするつもりはないが、自分が卒業生だということもあり「勝ってもらいたい」という願望が入り混じったものであったことは否めない。内心では「もしかしたら危ないかもしれない」という気持ちがあった。理由の一つは引退を表明していた
阿部慎之助の存在だ。やたらと煽り立てた報道のせいでもあるが、あまりにも阿部が前面に出過ぎていた。
ナインが「日本一になって阿部さんを送り出そう」「阿部さんのために日本一になろう」と思うのは悪いことではないが、神経がそちらに行き過ぎているように見えた。日本一を決める戦いが控えており、そこで勝つことだけに集中しなければいけなかったはずだが、「阿部のために」という思いが試合へ100%集中することを妨げてしまうようでは危ないと思っていた。戦いの中でもっとも避けなければならないのは精神の緩みだ。日本シリーズのような1つの敗戦、1つのプレーが大きく影響する場合はなおさらである。「阿部のため」ではなく、「チームが勝つため」に一丸とならなければ、勝てる試合も落としてしまいかねない。
日本シリーズではなくシーズン中の話ではあるが、私自身・・・
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