
今はバッティングが崩れているが、筒香には持って生まれた素質がある
筒香のアメリカ行きは残念でならない
DeNAの
筒香嘉智がポスティングシステムを使ってのメジャー挑戦を表明した。ポスティングシステムについては
以前も書いたとおり大反対だ。球団が選手を金で売り払うようなシステムなど、言い方は悪いが人身売買のようなものだし、こんな仕組みはすぐにでもやめるべきだ。
ポスティングの是非は抜きにしても、筒香がアメリカへ行ってしまうのは残念でならない。今年は不本意な1年だったが、本来なら3割5分、50本を打ってもおかしくないバッターだ。持って生まれた長距離バッターとしての素質はずば抜けている。
ソフトバンクの
柳田悠岐や
西武の
森友哉、
山川穂高なども、どんなボールに対しても強く振っていくことができるが、良いときの筒香が見せる遠心力を使ったスイングの力強さは日本でも一、二と言っていい。
この2、3年、思うような成績が残せていないのには理由がある。筒香自身は気づいていないのかもしれないが、いくつもの点でバッティングが崩れており、それがいつまでたっても直らないのだ。一つひとつはわずかばかりの崩れだが、それがいくつも重なればバッティング全体は大きく崩れてしまう。
まず構えたときのグリップの位置だ。拳1つ分ほど下がってしまっている。下がった位置からバックスイングで上がっていけばよいのだが、グリップの位置が下がったまま引いてしまうから、スイングをすると特に高めのボールに対してはバットの軌道が下から上に波打ってしまう。これでは正確にボールをとらえられない。もともと・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン