
奇跡のスタートとなった作道。殊勲の代打逆転満塁本塁打を放った
奇跡の連なり
巨人と
ソフトバンクの優勝が決まり、この号が発売されるころにはクライマックスシリーズのカードも決まっていることだろう。まずは優勝した両チームにはおめでとうと伝えたい。120試合の短期決戦の中、最後は2位を大きく引き離しての優勝だった。
巨人は
菅野智之と
岡本和真、投打の柱がしっかりしていたし、若手の起用など
原辰徳監督の絶妙な采配が光った。ソフトバンクは
ロッテに詰め寄られたものの、最後は層の厚さで引き離した。ロッテはこれからというときに新型コロナウイルスの感染者が多く出る不運に見舞われたが、ソフトバンクは10月に月間記録となる22勝を挙げたように、勝負どころでの強さはさすがだった。
メジャー・リーグではドジャースがワールド・シリーズを制したものの、試合中に新型コロナウイルス感染が判明した選手が優勝セレモニーに参加したと聞いた。隔離要請があったにもかかわらずだから、あきれて物が言えない。ほかの選手に感染したらどうするのか。まったく自分勝手としか言いようがない。日本ではこのようなことは決してないようにしてもらいたい。
ところで皆さんは連続本塁打の日本記録をご存じだろうか。個人ではなくチームとして、つまり何人の打者が続けて本塁打を打ったかだ。確か今年の
ヤクルトが3者連続本塁打を記録したと思うが(9月20日の
広島戦/
濱田太貴-
青木宣親-
山田哲人)、日本記録は5者連続本塁打だ。いや、メジャー・リーグでも達成されていないのだから世界記録と言える。そしてこの5人の中に私の名前も入っている。前回のブラジル遠征と同じく、もう50年近くも前の話(1971年5月3日のロッテ戦/東京スタジアム)になるが、今回はその話を紹介したい。
あの記録は延長戦で誕生した・・・
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