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ホークスの歴史を振り返るとき、杉浦忠という大エースの存在は非常に大きい
38勝にシリーズ4勝
日本シリーズはあっという間に終わった。投打ともに
ソフトバンクが
巨人を圧倒し、2年連続の4連勝だから、これはもう力の差としか言いようがない。巨人は言い訳もできない惨敗だが、それにしても情けなかった。エースの
菅野智之で第1戦に敗れたことで意気消沈となった。まだまだ力不足ということだ。
さて今回は、ある一人の投手についての思い出を書いてみたい。ソフトバンクの前身、南海の大エースだった杉浦忠さんだ。1935年生まれだから、私よりも5歳年上の先輩にあたる。杉浦さんはアンダースローの投手で、立大から58年に南海に入団した。当時はまだドラフト制度がなかった時代。立大の同期には
長嶋茂雄さん(巨人)がいて、2人とも南海に入団するはずだったようだが、長嶋さんは巨人に入った。杉浦さんも心変わりして巨人へ行くのかと心配した当時の南海監督、
鶴岡一人さんに対し、杉浦さんが「私はそんな男ではありません」と言ったのは有名なエピソードだ。
杉浦さんの一番の武器は大きく曲がるカーブだった。今年の日本シリーズでソフトバンクの
石川柊太のカーブがよく曲がると評価されていたが・・・
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