
日本シリーズでは屈辱の2年連続4連敗に終わった巨人。OBの筆者にとっても残念な結果に(写真=榎本郁也)
日本シリーズの屈辱
2020年も残すところあとわずかとなった。今年は新型コロナウイルスという見えない敵が突然やってきて、われわれから日常を奪ってしまった。その猛威は今もなお続いているのだから油断は禁物だ。何でもそうだが、油断するとろくなことがない。ミスや失敗というのは気の緩みから起きることが一番多い。今後も感染対策はしっかりと行うことだ。
プロ野球も大きな影響を受け、開幕が当初の予定より3カ月近くの遅れとなった。私はここでも書いたとおり、まだ少し早いのではないかと危惧していたが、ともかく2020年のペナントレースがスタートした。開幕前に陽性反応が出た選手がいたり、途中で
阪神や
ロッテなどチーム内で感染が起きる事態もあったようだが、120試合の短期日程ながら、何とか日本シリーズまで無事に行われ、シーズンが終わったことにはホッとしている。最悪の場合、シーズン途中での中断、中止も考えられたから、その点は幸運だった。
さて、その日本シリーズだが、あらためて振り返ってみたい。私はOBでもあり、19年の4連敗もあったから20年こそ巨人に勝ってもらいたいと期待していたが、それでも戦前の予想は4勝2敗で
ソフトバンクにしていた。投手力、打撃力ともに、どこから見てもソフトバンクのほうが上回っているのは私の眼(め)から見ても明らかだった。しかし巨人にも意地があるから、今年は1勝、2勝はするだろう、いやしなければまずいとさえ思っていたが、2年連続での4連敗に終わった。
短期決戦は勢いが大事だ。巨人はエースの
菅野智之で何としても第1戦を取らなければならなかった。その勢いで突き進むべきだったが・・・
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