孤独に打ち勝て!
本誌が発売されるころは自主トレの真っ最中だろうか。あと数週間も経てば春季キャンプが始まるから、そこに向けて各自が体を仕上げている段階だと思う。時代が変わり練習スタイルなども変わってきているが、この自主トレもその一つだ。
今の選手たちは
大勢でやることが多い。一人だとやれることが限られているし、大勢のほうが妥協しないでやれるのがその理由らしいが、果たしてそうだろうか。私は練習後、ワイワイガヤガヤと楽しく飲み食いできるからだと思っている。一人だと寂しく、孤独になりがちなのだ。
もちろんメリットがないとは言わない。ただ、自主トレの本来の意味、目的を考えてもらいたい。春季キャンプに向けて選手が自発的に行う練習なのだから、私に言わせれば一人でやるのが筋だと思う。しかも1~2カ月という長い期間ならまだしも、せいぜい2週間前後だろう。その間、一人で練習に打ち込むことがなぜできないのかと言いたい。練習後は昨シーズンの反省や今シーズンにかける考えなど、思いを巡らせる時間に充てる。それは自分自身と向き合う大切な時間だ。
今の選手たちは自分の時間は一人で過ごしたがるが、何かをやるときはみんなと一緒を好む。そのほうが楽なのだろう。自主トレも一人だとやれないが、みんなとならできるという具合だ。それは本当に自主トレと言えるのか。みんなと一緒は春季キャンプに入れば嫌でもそうなるのだから、せめて自主トレは一人で黙々と励んでもらいたい。それだと練習ができないと言うのなら、せめて練習パートナーとして2人まで。3人以上はやめたほうがいい。
みんなといると安心する。例えば・・・
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