
今季からメジャーに活躍の場を移した鈴木誠也だが、メジャーのトップ選手が日本に来ることはない[写真=Getty Images]
日本人選手の育成を
今回は外国人選手について述べてみたい。といっても外国人選手たちの思い出話ではなく、外国人選手に関する私なりの提言だ。
その前に、現在の外国人選手枠について確認しておこう。実は支配下登録についての制限はない。1球団の70人枠を超えなければ、助っ人を何人獲得してもいいわけだ。もちろん出場選手の登録枠はある。しばらく投手と野手を合わせて4人までだったが、新型コロナウイルスの特例で数年前から5人に増え、今季もその特例が適用されている。ただし、その5人の内訳については、全員が投手、あるいは全員が野手というのは禁止されている。
私が現役のころ、外国人枠は2人、ないしは3人だった。支配下登録と出場選手登録は同じで、それが当たり前だった。投手よりも野手のほうが多かったと思うが、ほとんどの球団が日本人選手よりも高い契約金や年俸を払って外国人選手を獲得したものだ。当然、即戦力を期待しての獲得になるが、実際ははずれも多く、金額に見合っただけの働きをした選手は少なかった。
現在は違う。支配下登録に制限がないから、1チームにかなりの外国人選手がいる。球団が外国人選手同士で競わせるかのように何人も獲得しているのだ。また即戦力としてではなく、日本で育てるつもりで安価な外国人選手を獲得している球団も多い。育成にも外国人選手の名前があるのには驚きだ。化けてくれればと考えてのことだろう。これではもはや“助っ人”ではなく、日本人選手と同じ扱いではないか。
私は反対だ。なぜなら・・・
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