
目指すべきはリーグ優勝、そこからの日本一。写真は連覇を決めたヤクルト・高津臣吾監督[写真=榎本郁也]
CSの是非について
この号が発売されるのはクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージが終了し、ファイナルステージが始まろうとしているころだろう。どのチームがリーグ優勝を果たしたヤクルト、
オリックスへの挑戦権を手にして戦うことになっているかは分からないが、日本シリーズ出場を目指して頑張ってもらいたい。もちろん受けて立つヤクルト、オリックスにとっても負けられない戦いとなる。1勝分と本拠地で戦えるアドバンテージはあるものの、勝負に絶対はない。ともかくどちらが勝つにしろ、ファンが喜ぶような熱い戦いを期待したい。
さて、この時期になると、必ず話題に挙がるのが、CSの是非についてだ。CSが始まってもう15年ほど経ち、ファンの間でも定着しているのは間違いないと思うが、CSの制度自体を受け入れてもいまだ納得していない人は多いようだ。
反対派の主張で一番多いのは、リーグ優勝を勝ち取ったチームが日本シリーズに出場すべきであるという考えだ。そうでなければ半年間もかけて戦ってきたペナントレースの意味がないではないかということだが、もっともな意見だと思う。何よりも重要視されなければならないのはペナントレース。そこで優勝したチームが晴れの舞台とも言うべき日本シリーズに出られないのはおかしいということだ。
しかも例えば、シーズンに負け越しながら3位に入ったチームがファーストステージを勝ち抜き、ファイナルステージでも独走でリーグ優勝を果たしたチームに勝ち、日本シリーズに出る可能性はなくはない。今回の
阪神がそうかもしれない。となるとペナントレースは何だったのか、という話になる。負けたチームはやり切れないし、勝ったチームも素直に喜べないだろう。私も本来なら、以前のようにリーグ優勝同士が日本一をかけて戦うのが筋だとは思う。
しかし一方で・・・
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