
若き日の筆者。東映の無私寮でのひとコマ[写真=BBM]
体の手入れを怠るな
この時期はどの球団も秋季練習真っただ中の時期だろう。ただしチームの全員が参加する2月からの春季キャンプとは違い、秋季練習は若手選手が中心となる。その中でも育成レベル、またこれからレギュラーを狙っていく若手たちを徹底的に鍛え上げるのが秋季練習の目的だ。
秋季練習の良いところは、終わればオフに入ることだ。故障はしないに越したことはないが、猛練習の末に故障したとしてもオフがある。春季キャンプには十分に間に合うし、そこが直に開幕を迎える春季キャンプとの違いだ。年齢を重ねれば回復までには時間がかかるが、若いうちは回復も早い。故障しろとは言わないが、とことん自分を追い込んでレベルアップに励んでもらいたい。
もちろん若手に限らず、誰が参加しても構わないが、レギュラークラスの主力選手は若手とともに汗にまみれるよりも、この時期はゆっくり体を休めてもらいたい。
私も現役時代、いつから秋季練習に参加しなくなったかは覚えていないが、そもそも参加したくてもできなかった。シーズンが終わると身も心もクタクタになってしまっていたからだ。シーズン終了直後は半年間に及ぶ長いシーズンの疲れがどっと押し寄せて来て、軽い食事しかのどを通らなかった。その状態がしばらく続いたものだ。秋季練習に参加することよりも、とにかく体を休めることが大事だった。
今の選手たちの多くはシーズンが終了すると・・・
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