
筆者の通算3085安打はNPBの最多安打記録。自分の武器を磨いて結果を残した[写真=BBM]
変化なくしてチャンスなし
現在、日本のプロ野球選手はどれほどいるのだろう。1球団の支配下登録人数は70人。全球団が70人枠を使い切ったとして12球団で840人。そこに育成選手も加えれば、およそ1000人ぐらいになるだろうか。ただ、その中で一軍で活躍している選手となると、半分近くまで減るのではないか。
プロで活躍できる選手、活躍できない選手の違いは、どこにあるのだろうか。プロに入るほどの選手なら、小さいころからエースで四番、周りの選手に比べて圧倒的な力があったはずだ。もちろん成長の度合いは人それぞれだから何とも言えないが、少なくとも高校時代は逸材と呼ばれて周囲から一目置かれていたに違いない。そうした選手たちが高校、あるいは大学、社会人を経て、プロの世界に飛び込んで来る。そこで差が出るのはなぜかということだ。
一番は本人の問題だろう。自己管理を含め、努力不足、練習不足などがあり、プロの環境、レベルに馴染めないまま終わってしまう選手もたくさんいる。またこれは運とも言えるが、良い指導者と巡り合えるかどうかも大きい。プロに入ったばかりの選手が自分一人の力で活躍できるほど、プロの世界は甘くない。現在、一軍で主力として活躍している選手にも、必ず恩師と呼べるような指導者がいたはずだ。
そしてもう一つ、これが今回のテーマで、私が活躍できずにくすぶっている選手たちに言いたいことなのだが、必要以上に変化を恐れていないかということだ。
例えば・・・
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