
バッターボックスでの石原との対戦は、真剣勝負でありながら、面白い駆け引きの場でもありました
金本さんから託されて
カープは家族です。自分さえよければ、と考える選手はおらず、みんなが「フォア・ザ・チーム」の精神を持って同じ方向を見ています。心の深い部分でつながり、強固な絆があります。だから年齢なんて関係ない。私は後輩たちに対しても、いつも感謝の気持ちを持ちながら、ともに戦ってきました。
この連載では、私を導いてくれた、たくさんの指導者の皆さんだけではなく、現役選手の話もしていくつもりです。まず今回は、現役選手の中で、最も付き合いが長い
石原慶幸選手に登場してもらいましょう!
石原は
金本知憲さんと同じ東北福祉大の出身です。石原がカープに入団したのが2002年。金本さんとチームメートになったわけですが、ルーキーイヤーの石原は大半が二軍生活ということもあって、03年に
阪神にFA移籍した金本さんと一緒にプレーすることはほとんどありませんでした。
そんなこともあってでしょうか。金本さんがFAで阪神に移籍する際に、「石原を頼んだぞ」と言ってきたんです。私はもちろん「分かりました」と即答です。石原との関係は、この金本さんからの言葉で始まりました。
03年、チームはすごく苦しい時期でした。何をやってもうまくいかない。金本さんに代わり四番を任されるようになった私も思うように結果が出せず、正直・・・
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