手塚さん[写真左]からいろいろなことを教わっていくうちに、“自分のバッティング”が確立されていきました/写真=手塚さん提供
バッティングの方向性が見えた
バッティングは奥深いものです。若手時代の私は動体視力や感覚で、ある程度“打てていた”ため、あまり突き詰めて考えることがありませんでしたが、2003、04年とドン底の時期を経験し、そこからあらためて、自分のバッティングについて見つめ直し、多くの人たちの助けをいだたき、何とか抜け出しました。
ただ、それは単に1つの壁を越えただけで、課題は次から次へと生まれます。私は凝り性というわけではないのですが、悩みに悩み、比較的構えやタイミングの取り方を変えてきたほうかもしれません。
結果が出ないときはもちろんですが、出ているときも「もっといいやり方があるんじゃないか」といつも思っていました。そもそも選手は常に「もっと打ちたい」「もっとうまくなりたい」という思いがあります。逆に「自分はここまで」と思った時点で終わってしまいます。
いろいろな試行錯誤を続けながらも、正解ではありませんが、何となく「ああ、この方向でやっていけばいいのかな」と思えるようになった時期があります。
15年に
広島復帰後、打撃の数字がよくなっていますので、そこからでは、と思われるかもしれませんが、実はその前、
阪神の最終年の話です。ただ、それまで私の・・・
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