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裏方が見たジャイアンツ

香坂英典コラム 第10回 一体どこへ行くの?ドラフト秘話

 

印象深い石毛さんの一言


4年秋は肩痛で思うような投球ができなかった


 前回も書いたとおり、中央大学4年時、1979年は、僕にとって天国と地獄を味わった1年でもあった。

 まず、天国の話だが、東都の春のリーグ戦の開幕戦でノーヒットノーランを達成し、優勝も飾った。全日本大学選手権でも岡田彰布(のち阪神ほか)がいた早稲田を破って優勝、さらに、そのあとには日米野球の大学日本代表にも選んでいただいた。

 マスコミからはドラフト上位指名候補として注目もされたが、正直なところ、このときはまだプロと自分が完全に結びついてはいなかった。僕がプロを本当の意味で意識したのは、そのあとだ。東芝、日本鋼管、プリンスホテルなど、社会人のトップクラスのチームとの試合が次々組まれ、僕たちは1つも負けなかった。もちろん、僕1人の力じゃない。熊野(熊野輝光。のち阪急ほか)、小川(小川淳司。のちヤクルト)といい選手がたくさんいて、すごくバランスの取れたチームだった。

大学ジャパンの遠征で左から小川、熊野、筆者


 僕のなかで印象に残っているのは、当時スター軍団と言われたプリンスホテルに、この年、学生チームが初めて土をつけたときだ。試合が終わったとき、石毛(石毛宏典)さん(駒大-プリンスホテル。のち西武ほか)が真顔で・・・

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ジャイアンツ一筋41年。元巨人軍広報による回想録!

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