
2005年の春季キャンプから本格始動したファンサービス部の活動。コワモテの印象が強かった清原和博も体[頭?]を張って積極的に協力した
10のファンサービス
巨人軍ファンサービス部の話を、前中後編と3回分、書くつもりだったが、思いのほか思い出すことが多かった。便宜上、今回は中編1とさせていただく。 2005年、巨人軍ファンサービス部元年──。ファンサービス部はチーム改革の柱ということで独立した「部」として発足し、
(1)選手が行うファンサービス、社会貢献活動のサポート
(2)野球教室の開催など野球振興に関する企画の立案、実施
(3)ファンクラブ組織の管理、運営
(4)ファーム振興策の立案実施
が主な業務とされた。そして2月1日、ファンサービス部員として迎えた宮崎春季キャンプの初日、僕は一軍キャンプ宿舎である宮崎青島グランドホテルの自室の窓のカーテンを開ける。
えっ? この日の窓の外の景色はこれまで見慣れていた「太陽の光がサンサンと差し込む南国の海岸線の景色」ではなく、白いものが降っていた。雪だ……(宮崎県は雪が降らないところではないが、本当に珍しい)。それも上から下へ降るのではなく、右から左へ飛ぶように……。そう、砂漠の砂嵐のような景色が目に飛び込んできた。まさに嵐の予感……。
この宮崎キャンプのファンサービスとしては「10のファンサービス!」と称して以下のコンテンツを多くの部員で立案した。
(1)ランチタイムファンサービス(握手会、サイン会)
(2)ジャイアンツ新聞(キャンプ情報の発信として配布)
(3)プレーヤーズ
コール(NTT東日本の協力の下、電話光回線を使っての遠隔地へキャンプを生中継。選手とファンが対面、交流)
(4)選手と写そう! メモリアルスピード写真館(選手との集合写真撮影。写真は高速プリンター使用、即日進呈)
(5)グラウンド体験ツアー(グラウンドレベルへわれわれスタッフが案内し、間近で練習を見学)
(6)ジャビットシャトル(広いキャンプ地内の移動手段としてバス運行)
(7)OBトークショー(キャンプ来訪OBの協力)
(8)ベビーセンター(お子さん連れの方用施設、授乳室完備)
(9)ジャイアンツ課外授業(選手が学校で教壇に立つ)
(10)キッズボールパーク(お子さん、ご家族を芝生のグラウンド上にご招待)
これまでにないこの施策は大きな話題となり・・・
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