
ボールが原因で選手を守れなければ本末転倒だ[写真はイメージ]
ビックリする話を聞いた。
メジャーで使われているツルツルのボールと、NPBで使われているしっとりしたボールは、中米の同じ工場の別ラインで作られているものもあるのだという。現地で確かめたわけではないのだが、スポーツメーカーの責任あるポジションの人が言うのだからそうなのだろう。同じ皮をなめすとき、メジャー用のボールを作るメーカーはツルツルに仕上げ、NPBのボールを作るメーカーはしっとりさせる。つまり、メジャーのボールもツルツルにするのをやめようと決めれば、簡単にしっとりさせられる、ということになる。
だからなのか、そうしようという動きは加速していた。今年の9月、マイナー・リーグで今までよりも滑りにくいボールのテストが始まっていたのだ。MLBは当然、NPBのボールが滑りにくいことは把握している。そのボールがピッチャーを守るということも理解しているはずだ。野球を露骨にビジネスと捉えるMLBは、これまでにも投打のバランスを意図的にコントロールしようと舞台裏でこっそり“演出”を凝らしてきた。分かりやすい流れはこうだ。
ボールが滑るからピッチャーが滑り止めをつける・・・
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