![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=714&contents_id=p_page_109)
2002年に初めて“正捕手”として日本一となった巨人・阿部慎之助[写真=BBM、投手は河原純一]。監督となった現在、いかにして“次期正捕手”を育てていくのか
期待、重圧、酷評を経て思いがあふれた涙の夜
今から22年前の2002年10月30日、
西武ドーム──ジャイアンツが3連勝して迎えた日本シリーズ第4戦は9回裏、ジャイアンツが6対2とリードしていた。44歳、就任1年目の監督、
原辰徳が日本一の胴上げに備える。ツーアウトからヒットが出るとプロ2年目、23歳の阿部慎之助がマウンドへ駆け寄った。
そのときのことを阿部に聞いたことがある。
「最後の場面、僕、試合の途中なのに泣いちゃってね。元木(
元木大介)さんに『お前、何を泣いてんだ、バカヤロウ』って突っ込まれて(笑)。『我慢できなくて、すいません』と言ったら、『もうちょいだから、がんばれ』と……」
サードの元木が右手で、ファーストの
後藤孝志が左手にはめたミットで阿部のヘルメットをはたく。あのときに阿部が流したのは、いったい何の涙だったのだろう。
「いやぁ、苦しかったですからね。プロ2年目でたくさん分からないことがあって・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン