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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「日本でのMLB開幕戦で刻まれる記憶──」

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2012年に東京ドームで開幕戦を戦ったマリナーズ・イチローは、ファンと思いを共有した[写真=Getty Images]


日本人との弾道の違い 度肝を抜かれた時代


 ドジャースとカブスが今シーズンの開幕戦を日本で行う。ドジャースは昨年の開幕戦も韓国で行っており、大谷翔平山本由伸にとってみれば、ドジャースに入団して以来、2年続けてアメリカを離れての開幕戦ということになる。アジアでの開幕戦はアメリカ国内よりも早い時期に行われるため、スプリングトレーニングでも前倒しの調整を強いられるし、2試合のために太平洋を往復すれば、時差ボケもキツくなる。

 MLBの日本での開幕戦は、今年で6度目になる。初めての開幕戦は今から四半世紀前、2000年の3月末のことだ。カブスとメッツのマッチアップだったのだが、両チームに日本人選手はいなかった。カブスにはサミー・ソーサ、メッツにはマイク・ピアザがいて、ピアザは東京ドームのライトスタンドにホームランをたたき込んだ。MLB史上、初めてとなる日本での公式戦は、21世紀、MLBがアジアへ打って出るマーケット開拓の第一歩となっていた。

 2度目の日本でのMLB開幕戦は04年、ヤンキースとデビルレイズ(現レイズ)が東京ドームで相見えた。このときは、その前年に巨人からヤンキースへ移籍した松井秀喜の凱旋という意味合いが強く、ヤンキースのスター軍団の来日にも日本の野球好きは興奮した。

 真っ先に思い出すのは開幕2試合目に打った松井の右中間への特大ホームランなのだが、もう一つ、強烈に残っているのが・・・

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石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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