2022年に飛躍が期待される各球団のホープに聞くインタビュー連載。第4回は来季4年目を迎えるライオンズのスターターをピックアップする。今年は後半戦から先発ローテーションに定着し、4勝をマーク。42年ぶりの最下位に終わったチームの中で身長191センチの大型右腕は希望の光だ。 取材・構成=小林光男 写真=桜井ひとし、BBM 
191センチの長身から投げ込むボールには力がある
ロボットのようにミットを目掛けて投げる
根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、小園海斗(広島)と同世代の21歳右腕だ。埼玉県出身で浦和学院高から地元球団の西武に2019年ドラフト2位で入団。身長191センチの長身から投げ下ろす力強いフォームは迫力十分。ストレート、カットボール、スライダー、スプリット、カーブとそれぞれの球種の精度も高い。今年一軍デビューを飾ると、救援で結果を残して後半戦は先発ローテーションに定着。8月15日の楽天戦(メットライフ)でプロ初先発初勝利を挙げるなど、9試合の先発で4勝をマークした。 ――今年を振り返っての感想は?
渡邉 満足感と、もう少しできたのではという感情もありますね。一軍の舞台で相手を抑えることができた試合もありましたし、プロに入って昨年までの2年間、二軍で練習を積んできたことが3年目で出せて、いい結果につながったという点ではすごく満足しています。ただ、その中でイニング数を稼げなかったのが不満。もう少しできたのかなと思いますし、来年への課題になります。
――確かに9試合に先発しましたが、平均投球回は4.67。5イニングにも届きませんでした。
渡邉 やっぱり、スタミナが足りませんでしたね。最初は一軍という舞台に慣れていなかったので、ずっと一生懸命に投げて疲れた部分もありました。最後のほうは少しずつ雰囲気にも慣れてきたのかなと思いますが。
――最終登板となった10月17日の楽天戦(楽天生命パーク)は自己最長の6イニング無失点で4勝目を挙げました。
渡邉 力の出し方というか強弱のつけ方をだんだん覚えてきたので。来年はその経験を生かせるので楽しみです。
――今年で最も印象深かったのは?
渡邉 プロ初登板ですかね。
――6月9日の
DeNA戦(メットライフ)、5回からの3イニングを2安打無失点でした。
渡邉 初めての一軍マウンドでしたが、「まあまあ良かったね」ではなくて、「すごく良かったね」と言ってもらえるようなスタートを切れたので、そういう点では自信になりました。
――緊張はしなかったのですか。
渡邉 投球練習は緊張したんですけど・・・
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