
イラスト=イワヰマサタカ
ユニフォームの上着の袖には2種類の形がある。1つはセットインスリーブ。腕の位置に袖を取り付けただけのスタイル。
もう1つがラグランスリーブ。袖が肩と一体の構造で、代表的なのは、1974年の
西本幸雄監督の就任で近鉄バファローズが採用し、1996年まで使用したユニフォームだ。赤い袖がはっきりラグランスリーブの形を表していた。
この袖は19世紀の1853年に勃発したクリミア戦争で誕生した。英国軍の指揮官ラグラン将軍が右手を負傷。このときにコートなどを楽に脱着できるようにと考案され、将軍の名がつけられた。のちの1914年に勃発した第一次世界大戦では、英国紳士を代表するトレンチ(塹壕)コートが誕生するが、当初、セットインの袖だった。しかし・・・
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