
イラスト=イワヰマサタカ
日本に野球が伝来して今年で150年になる。これは1872年に東京の一ツ橋にあった第一大学区第一番中学で、数学や英語を教えていたアメリカ人教師のホーレス・ウィルソンが、日本人生徒に手ほどきをしたのが最初という説が元になっている。この説に基づき、ウィルソンは2003年に新世紀特別表彰で野球殿堂入りも果している。
ただしアメリカ人は江戸時代末期の1858年の日米修好通商条約締結以降、日本にやって来ているので、それ以前に日本のどこかで野球、ベースボールをやっていた可能性もある。実際、1年早い1871年に熊本洋学校で紹介されたなんて説も存在する。日本が鎖国を解いて以降、ベースボールの母国アメリカとの交流はいろいろあったわけで、いつ誰がどこで最初にこのゲームを日本に持ち込んだのかという問題を正確に解明するのは難しい。
しかし・・・
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