
イラスト=イワヰマサタカ
コロナ禍で会えなかった友人たちと先日、久々に会った。おじさんたちが話を始めると、大抵昔話になる。そして野球の話が多い。その中の1人が「そう言えば、最近は審判が抱えていた、大きい防具を見なくなったね」と言い出した。
いわゆる審判のバルーン型アウトサイド防具の話だ。実はこれについては、ずいぶん昔になるが、NPBのKさんから教えてもらったことがあった。最後までアウトサイド防具を使用していた審判は、セ・リーグの福井宏さん。1994年まで日本のプロ野球で
ジャッジしたあと、台湾に審判指導員として赴き、あちらのプロ野球でも審判を務めた。その福井さんが2001年に引退されたとき、最後の愛用者という話を聞いたのだ。日本の審判員がアウトサイドから、服の中に着るインサイド防具に変わったのは80年代の中ごろ。そして福井さんが日本で最後にジャッジをした94年に、インサイド使用が義務化された(福井さんは特例でアウトサイド使用が認められていた)
そんな話を友人にしたあと・・・
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