週刊ベースボールONLINE

綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 ロサンゼルス・エンゼルスは飛び抜けて魅力的なチームか?

 

イラスト=イワヰマサタカ


 アメリカ野球学会のレポートなどによると、ロサンゼルス・エンゼルスという名称の球団が最初に登場したのは、19世紀後半の1892年ごろと言われている。最初に名乗ったのはカリフォルニア・リーグというマイナー・リーグに参加するチームだった。しかし当初、自らのニックネームをエンゼルスと命名したものの、この名称は普及せず、ファンや新聞記者はセラフス(Seraphs)、あるいはルールース(Looloos)と、別のニックネームをつけて勝手に呼んでいたという。

 セラフスは天使の中でも位の高い熾(し)天使のことなので、「エンゼルスを高級にしたのね」と理解できるが、謎なのがルールースだ。いわゆる畳語で「Loo」の繰り返し。辞書に記載はない。ただし「Loo」なら記載があり意味はトイレだ。「Looloos」は「トイレトイレ」か。しかしそんなニックネームはありえないだろう。

 で、アメリカ人の友人にも協力を仰いで、あちらの関連資料を調べているのだが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

綱島理友のサブカルノート

綱島理友のサブカルノート

プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング