
イラスト=イワヰマサタカ
日本の野球公式戦でユニフォームに背番号をつけた第1号は、1931(昭和6)年春に開催された第8回選抜中等学校野球大会だった。しかし定着はせず、この大会だけでいったん廃止された。高校野球で背番号が復活するのは戦後の52(昭和27)年夏に行われた第34回全国高等学校野球選手権からだ。
便宜的に背番号と書いているが、以前、高野連の人から「高校野球の場合は背番号ではなくゼッケンです」と言われたことがある。確かにユニフォームの背中に直接番号を付けるのではなく、番号を張り付けた四角い布を縫い付けている。説明するまでもないが、高校野球ではレギュラーには投手の1番からライトの9番までの守備位置番号が割りふられ、10番以降は控えというのが一般的だ。高校野球のゼッケンとプロ野球の背番号の違いを簡単に言うと、プロは選手個人に与えられる番号だが、高校野球は出場選手を管理するための番号という感じだろうか。
野球のユニフォームに背番号が初めて採用されたのは・・・
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