イラスト=イワヰマサタカ
ここのところ、プロ野球の優勝チームの間で増えているのが、チャンピオン(優勝記念)リングの製作だ。北米で始まったもので、19世紀の1893年、アイスホッケーのカナダ・アマチュア・ホッケー協会(AHAC)のモントリオール・ホッケー・クラブが製作して選手たちに配ったのが、その第1号と言われている。当時はまだアイスホッケーにプロチームはなかったが、カナダ各地で盛んに行われていたため、英国自治領カナダの総督だったフレデリック・スタンレー卿が優勝カップを協会に寄贈した。現在はNHL(ナショナルホッケーリーグ)の優勝チームに渡されているスタンレー・カップだが、初めて贈呈されたのがこのときだった。
しかしカップはチームに贈られるもので一つしかない。そこで選手たちには優勝の記念品としてリングが配られた・・・
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