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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科「番号が小さくなったのではなく、大谷翔平が規格外に大きかった」

 

イラスト=イワヰマサタカ


 中日ドラゴンズの現用ユニフォームのデザインが披露されたのは一昨年、2022年の11月26日に開催されたファンフェスタだった。「なんだか華奢(きゃしゃ)だな」というのが私の第一印象だ。ドジャース型に戻ったのは良かったが、残念ながらあまり強そうには見えなかった。その理由は赤いフロント番号が小さ過ぎるからだ。「ドジャースとまったく同じでは……」という遠慮なのか、やけに数字が小さく細い。

 ドジャース・スタイルのデザインの肝は、ブルーの中に異質の個性を主張する赤い番号の存在だ。

 その登場はドジャースがニューヨークのブルックリンを本拠地にしていた時代の1952年。これは前にも書いたが、もともとは前年、51年のワールド・シリーズ用に用意されたデザインだった。この年のドジャースは8月の時点で2位ニューヨーク・ジャイアンツに最大13.5ゲーム差をつけて首位を独走していた。ところがジャイアンツが16連勝などで猛追。最終的には96勝58敗で並ばれて、3試合制のプレーオフにもつれ込む。その結果・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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