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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科「今シーズンは読売巨人軍の花文字採用90周年でもある」

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イラスト=イワヰマサタカ


 読売巨人軍が胸マークなどに使用している花文字を使い始めたのは、戦前の1935年からだ。昨シーズンは球団創設90周年だったが、今年は花文字の採用から90周年という計算になる。

 34年12月26日、職業野球団、大日本東京野球倶楽部が発足。翌35年の2月14日に横浜港から武者修行のため、アメリカ遠征に旅立った。この遠征中に東京ジャイアンツ(東京巨人軍)と改称するが、ユニフォームは日本で仕立てて持参したものを使い続けた。「TOKYO」と日の丸を組み合わせたワッペンのついた球団初代のユニフォームだ。

「GIANTS」の花文字ロゴマークのユニフォームは、7月16日に帰国したあとに登場する。横浜港に戻って数日後、新橋の旅館に選手たちが集められユニフォームが配られた。9月6日の青森を皮切りに、国内各地の強豪チームと対戦する遠征のためのユニフォームだが、ラインも何もなく、アルファベットの花文字を使った「GIANTS」のマークだけが胸に縫い付けられていた。

 花文字はアルファベットに・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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