
中央が福井審判。筆者は投手として福井審判との駆け引きを楽しんだという。現在も軟式野球の審判をしているとか
楽しかった駆け引き
「プレーボール」
球審の声が球場に響きわたり、日本のプロ野球は、今年も無事に開幕を迎えられました。みなさん、明けましておめでとうございます(笑)。
今回のコラムはね、以前から書きたいと思っていた審判について。野球の試合は、球審の一声でスタートするけれど、皆さんは野球を観るとき審判もチェックしているのかな? ベースボール・マガジン社が発行している「プロ野球選手名鑑」には、日本野球機構審判名簿もちゃんと入っている。経歴や一軍試合数はもちろん、審判員には背番号ならぬ袖番号というのがあって、それも明記されてある。そこまで読んでくれているとうれしいね。
俺たちの時代の審判と言えば29歳という年少記録で日本シリーズに初出場し、セ・リーグ審判部長を歴任した富澤宏哉さん。長嶋(
長嶋茂雄)さんの引退試合で球審を務めた松橋慶季さん。忘れもしない、1969年
巨人対阪急(現
オリックス)の日本シリーズ第4戦で、土井(
土井正三)さんのホームスチールをセーフと判定した歴代最多3902試合出場の
岡田功さん。俺のノーヒットノーランの球審を務めてくれた平光清さんなど、お世話になった方がたくさんいらっしゃる。
選手がそうであるように、審判にも個性があってね。人によって雰囲気、持っているものがみな違うんだ。例えば、富澤さん。ゾーンがしっかりとしていて、投げているほうとしてはきつかったよね(笑)。そんな富澤さんは、野球経験がなくて・・・
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