
佐々木朗ほどのピッチャーであっても、フォーク以外にもう一つウイニングショットになる変化球が必要だ
フォークは魅力的だが危ないボールでもある
セ・リーグは
巨人に大差をつけて、
ヤクルトが独走態勢に入った。
10ゲーム差で迎えた6月24日からの直接対決3連戦(神宮)の初戦に、巨人はエース・
菅野智之を先発させた。だが、菅野は
中村悠平に1回と3回に2本の本塁打を浴びるなど、ヤクルト打線につかまり、5回9安打7失点でマウンドを降りた。巨人は6対16の大差で敗戦を喫している。
確かにいまの菅野は、全盛時よりも真っすぐのスピードが遅くなっている。だから、スライダーに頼らざるを得ない。そのスライダーも以前のように鋭く小さく曲がらず、カーブのように大きく曲がるから、打者は楽々とボールを見極めることができる。要するに怖さがなくなったんだね。いまの菅野は投球の約7割がスライダーくらいのイメージだ。真っすぐが通用しなくなったから、勝負どころでスライダーに頼るしかない。菅野は、いま大きな壁にぶち当たっている。
昔のピッチャーは、初めて変化球を覚えるときにまずカーブから入った。手首のひねり方から、ボールの抜き方まで、投げ方の基本を覚えさせられたものだ。ところがいまのピッチャーは・・・
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