
アンダースローは絶滅危惧種になりかねないが、青柳[写真]や與座は苦労を重ねながらエース級の活躍を見せるまでに成長を遂げた
右下手投げが生き残るための絶対的条件とは?
俺の現役時代とは異なり、いまや、通算200勝投手と並び絶滅危惧種に指定されてもおかしくない右下手投げピッチャーが、今季はセ・パ両リーグのペナント争いで、大きな注目を集めている。
俎上(そじょう)に上げたいのは、
阪神の
青柳晃洋と、
西武の
與座海人の2人だ。
青柳は帝京大から、2016年にドラフト5位で阪神に入団した今季プロ7年目。サイド気味のアンダースローで、入団時から一軍で投げてはいたが、なかなか2ケタ勝利には届かなかった。ところが、昨季は13勝6敗、防御率2.48の好成績をマーク。自身初の2ケタ勝利を挙げて、最多勝のタイトルまで獲得した。伸び悩んでいた素材が一気に開花して、エースの座に上り詰めたというわけだよ。
今季も、その右腕は健在だ。阪神の
矢野燿大監督から開幕投手に指名されたが、残念ながら新型コロナウイルスに感染して、
藤浪晋太郎にその座を譲ってしまった。
スタートは出遅れたが、今季は12勝2敗、防御率1.55の好成績を挙げて、セ・リーグ投手部門の最多勝と最優秀防御率のタイトルで独走する勢いだ。エースとしての底力を遺憾なく発揮している(成績はすべて8月17日現在。以下同)。
俺が推測するところ・・・
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