
今オフに大減俸となった楽天・田中をはじめ、年俸の高騰と複数年契約が多くの弊害を生んでいる
過剰な年俸を減額しても莫大な無駄金が生まれる
俺たちの現役時代は年俸1000万円が、一流選手の証しだった。でも、いまの時代は年俸1億円が、一流の証しだからね。
とはいえ、相対的に見ても俺たちの時代の1000万円も、いまの1億円も、やはり一般社会とは大きくかけ離れている金額なことは間違いない。
いまと昔では貨幣価値が異なるから、年俸そのものが総じて上がるのは当然だけどね。さらに現在ではFAと複数年契約が、年俸高騰に拍車をかけていることは言うまでもない。
今年1月7日に楽天の
田中将大が、年俸9億円から4億2500万円減の4億7500万円プラス出来高で、契約更改を終えた。
田中は2021年から22年まで2年の複数年契約を結んでいた。それが終了した途端に、球団から大幅な減額を言い渡された。
これは明らかに複数年契約の弊害だね。前年の成績を評価して、翌年もらう年俸を決めていたら、これほど大幅な減額になることはあり得ないはずだよ。単年契約で田中が積み上げてきた実績を正当に評価した金額なら、年俸9億円には届かなくとも、6億円や7億円くらいの年俸は維持することができたと思うね。
それを複数年契約で、金額を過剰に積み上げるから、こんなに急激な下げ幅になってしまう。本来、年俸というものは、前年の貢献度を評価して、翌年の年俸が提示される単年契約があるべき姿なんだ。
FAで大物を引っ張る条件として・・・
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