
史上最速の佐々木朗には通算200勝の大記録も目指してほしい
入団2年目に東大で測定し155キロの球速を記録した
日本球界史上最速ピッチャーはなんと言っても、
ロッテの
佐々木朗希だろうね。
いわゆるピッチャーの球速というものは、打席へ入って初めて実感できるんだけどさ。でも、最速165キロを出すくらいの佐々木朗は、打席へ入らなくても外から見るだけで、その驚異的な球速が分かるからね。
昔から速いボールを投げるピッチャーはたくさんいた。スピードガンのない時代には、打席へ入ったときの体感速度で、ボールの威力を見極めるしかなかった。
スピードガンの数値はあくまでも指標であってね。ボールがバットへ当たるか当たらないかということは、また別次元の問題なんだ。
俺の全盛期にスピードガンはなかった。だから、入団2年目に「堀内のボールはどのくらいの球速が出ているのか」と、興味を持ったある東京大学の先生から同大学の室内練習場へ連れていかれたことがある。
その試みはボールが当たる衝撃度から逆算して、球速を割り出そうというものだった。打者に見立てた人形の頭へボールを当てると、もっとも球速が速くなる。それが低めのストライクゾーンへ投げると、球速は高めに比べたら落ちるじゃないか。
それでも、俺がストライクゾーンへ投げたボールは時速155キロを計測した。さらに人形の頭近くへ投げたボールは160キロを計測している。
スピードガンは初速と終速を割り出すことができるじゃないか。どんなピッチャーでも、終速よりも初速のほうが速いに決まっている。だから、どちらの数値を表示しているのか、教えてもらいたいよ。しかも・・・
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