
岡田監督に率いられ圧倒的な力でリーグを制した阪神。目の前で優勝を見せつけられた巨人は来季、必ずや巻き返さなければならない
「眠れる虎」を起こした巨人 数字が如実に物語るGT格差
ついに「眠れる獅子」ならぬ、「眠れる虎」を起こしてしまったという感じだね。
9月14日に甲子園球場で、阪神は巨人を4対3で下して18年ぶり6度目のリーグ優勝を決めた。
岡田彰布監督が唱え続けた「アレ」が現実のものになったというわけだよ。特に今季は投手力を中心とした守りの野球が実を結んだ。
「マジック1」で迎えた、本拠地でのリーグ優勝をかけた「伝統の一戦」。「ここで決めてやろう!」という阪神が勢いの違いを見せてくれた。まさにこの勢いが、今季の阪神を象徴していた。
今季の阪神の巨人との対戦成績は、最終的に18勝6敗1分け。圧倒的にたたきのめされたといっても過言ではない。しかし、誰が見ても、これほど大差がつくような戦力の違いがあるとは思えないけれどね。
チーム防御率リーグ1位の阪神は2.64で唯一の2点台を記録している(記録は9月21日現在)。これは今季の阪神が「投手王国」であることを証明している。阪神は79失策で、巨人の51失策を上回っているけれど、今季は大事なところで手痛い失策を犯さなくなった。
確かに双方の数字を比較すれば、161本塁打の巨人は、76本塁打の阪神を2倍強で上回っている。だが、信じられないことに、527得点の阪神は508得点の巨人を大きく引き離している。しかも不思議なことに、今季の阪神には打率3割以上をマークするバッターが1人もいないのに、リーグトップのチーム得点数だ。
その一方で、470四球の阪神は、巨人の339四球を上回っている。この差が、ペナントを勝ち抜く上で最も大きな要因だった。点の取り方にしても、巨人は走者をためて大量点に結びつけるという野球ではなく・・・
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