手にボールがなじむ感覚は投手にとって生命線。それは筆者の現役時代から変わらない真理だ
今季のプロ野球は、「ボールが飛ばなくなった」と言われている。確かに事実かもしれない。現役選手の中に、そのような意見を述べる者がいることは確かだろう。
しかし、その事実を公の場で発言する者は、俺の知る限りではいない。「ボールが飛ばない!」と感じているバッターにしても、内心では「ボールのせいだけにしていてはいけない」という思いがあるのではないか。
現在のNPBは、いわゆる“投高打低”現象が続いている。どうして、そのような状況になったのか。要するにピッチャーが好き勝手にやりたい放題やっているからではないだろうか。
その理由のひとつは、2006年に不正投球としての規制が厳しくなった二段モーションが、18年から解禁されたこと。中には上げた足を止めたまま、すぐに投球しないピッチャーも出てきている。
そして、昔よりも審判の判定するストライクゾーンが、グッと広くなったこと。ボール半個分広くなっただけでも、相当広く感じてしまう。さらに、俺たちの現役時代には絶対にストライクに取らなかった逆球を、いまは平気でストライクに取ってくれること。
先日・・・
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