70年代の新人王は中日が4人もいる。73年と75年は該当者なしだったから、8年間で4人と2年に一度の割合だ。大卒の左打ち3人と28歳の社会人出の投手。彼らの1年目はどのようなものだったのか。 構成=牧野正 写真=BBM ※成績は1年目、年齢はその年の満年齢 週刊ベースボール 別冊空風号 よみがえる1970年代のプロ野球 EXTRA(1) セ・リーグ編
2022年11月28日発売より 1970 谷沢健一(外野手/23歳) 
126試合、107安打、11本塁打、45打点、6盗塁、打率.251
3人の大卒左打ち外野手
早大の強打者として鳴り物入りで入団した谷沢健一は開幕スタメンに名を連ねるなど、1年目からレフトのレギュラーをつかんだ。名将・水原茂監督も就任2年目であり、若い谷沢への期待も大きかったはずだ。ルーキーながら規定打席に到達したものの、リーグ22位の打率.251は谷沢自身にとっては不本意なものだったらしく、新人王も獲れるとは思っていなかったようだ。
秋季練習の最中にマネジャーから知らされても驚きを隠せず・・・