2022年のプロ野球――。28年ぶりの完全試合を含む5度のノーヒットノーランに、18年ぶりの三冠王など歴史に残る記録が次々と飛び出した。ここでは快挙を成し遂げた選手たちをクローズアップ。まずは22歳にして球界最強打者へ上りつめた三冠王だ。 文=菊田康彦 写真=高塩隆 
日本一奪回、そして夢舞台への挑戦へ、若きスラッガーは歩みを止めない
「それだけの成績は残したと思ってるんで。これで何もせずにね、いきなり6億入ってきたら、そりゃビックリしますけど、こっちも頑張ったんで」
2023年シーズンから年俸6億円プラス出来高の3年契約を結んだ
村上宗隆は、球団史上最高となる年俸額に水を向けられると、そう言って笑った。
「それだけの成績は残した」どころではない。高卒5年目の今シーズンは、それこそ数え切れないぐらいの偉業を成し遂げた。日本球界18年ぶりにして史上最年少の22歳で三冠王を獲得し、野手としては45年ぶりに満票でセ・リーグMVPを受賞。三冠王、日本新記録の5打席連続本塁打(7月31日
阪神戦~8月2日
中日戦)、日本選手シーズン最多56本塁打のそれぞれでコミッショナー特別賞を受け、史上5人目の正力松太郎賞特別賞にも選出された。
シーズン中はセ・パ交流戦MVP、3カ月連続月間MVPなどに輝き、オフには・・・
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