常に野球を念頭に戦い続ける選手や首脳陣だからこそ“言葉”に深み、重みがある。ここでは2023年に生まれた言葉の中から、週刊ベースボールの各球団担当記者の心に刺さり、響いた言葉を挙げていこう。若手、ベテラン、指揮官、大物助っ人まで集まった。野球人はプレーで魅せるものだが、発する言葉も大きな意味を持ち大事にされている。だからこそ人々の心に響くのだ。 写真=BBM 【Part.1】はこちら 侍ジャパン・大谷翔平
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大谷翔平[侍ジャパン/投手兼指名打者](Photo by GettyImages)
「あこがれるのをやめましょう。僕らは今日超えるために、トップになるために来たので」 もはや、日本球界だけでなく世界に知れ渡った、第5回WBC決勝開始前ロッカーでの円陣で語った言葉です。ゴールドシュミット、
マイク・トラウト、
ムーキー・ベッツらMLB史上でも屈指のスター選手がそろうアメリカ代表に対し「今日一日だけは彼らへのあこがれを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」と鼓舞しました。MLBの舞台で、打者も投手も肌で感じてきた大谷選手の言葉は、間違いなく侍ジャパンの選手たちを奮い立たせてくれました。プレーで、姿勢で引っ張った背番号16の二刀流が残した言葉は、後世に伝わっていく名言です。(編集部)
ヤクルト・田口麗斗
「先発や中継ぎ、誰かのために腕を振るとパフォーマンスを発揮できるんです」 10年目を迎えた今季、競争を勝ち抜き抑えに就任した田口投手。その大役を担う上での意識を聞くと「自分だけの感情で投げないこと」と返答があり、さらに掘り下げてうかがうとこの言葉が出てきました。先発でも中継ぎでも結果を残してきた経験豊富な左腕は・・・
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