新天地1年目で念願のワールド・シリ―ズ制覇。指名打者専任選手が史上初のMVPを獲得。打者に専念することで盗塁が大幅に増え、史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成。打席だけでなく、塁上でもファンの目を釘付けにするシーズンだった。 文=メジャーリーグ編集部 写真=Getty Images 
今年は盗塁数増加に伴い、泥だらけのユニフォーム姿が多かった
新章の幕開け
打者に専念した
大谷翔平は、ドジャース移籍1年目から最高のシーズンを送った。本塁打や打点、安打数などで自己最多を大幅に更新する数字を残せば、夢のワールド・シリーズ制覇までも達成。ナ・リーグ最優秀選手(MVP)に選出された際のコメントに実感が込められた。「チームを代表してもらった賞だと思っている。みんなでつかみ取ったもの」。常勝の名門球団で成長を重ね、野球人生の新章を飾った。
3月。門出の舞台は韓国・ソウルだった。メジャー・リーグの公式戦が初開催となった韓国でパドレスと戦い、開幕戦では
ダルビッシュ有と初対決。日本代表の先輩から3回に移籍後初安打を放つと、別の投手に代わった後の8回には適時打で初打点もマーク。「緊張感はあったが、投手のほうがやっぱり緊張する。それは変わらない。比べると、リ
ラックスしながら入れたと思う」と上々の滑り出しを満足げに語った。
だが、事件が襲った。開幕第2戦前に・・・
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