
優勝争いのライバル・巨人と阪神の首位攻防戦であり、堀内恒夫と江夏豊の通算100勝目が掛かったエース対決は巨人・堀内に軍配が上がった
V9巨人に立ちはだかった阪神のエース・江夏
1965年から73年にかけて
川上哲治監督率いる巨人は空前絶後の9連覇、いわゆる「V9」を達成した。その間、最も2位になった回数が多いチームは阪神である(5回)。特に70年と73年は、王者・巨人を土俵際まで追い詰めた。逆に言えば、巨人にとって優勝のために打倒しなければならない最大のライバルは、この西の名門チームだったことになる。そして60年代後半から70年代前半にかけて、この両チームのエースとして君臨していたのが、堀内恒夫(巨人)と江夏豊(阪神)である。この両者が最も激しくシノギを削ったのが、72年のシーズンであった。
71年時点の2人の通算成績は、次のとおりだ。
堀内恒夫(23歳)。219試合登板、91勝45敗、防御率2.56。
江夏豊(23歳)。232試合登板、88勝66敗、防御率2.22。
ほぼ互角の成績である。学年は堀内が1つ上。ともにドラフト1位で入団し・・・
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