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辻発彦コラム 第32回「松原聖弥、若林楽人のトレード」

 

6月30日の広島戦、2安打1打点で勝利に貢献し、お立ち台に上がった若林[写真=高塩隆]


 開幕後のトレードは今季初、6月24日、巨人松原聖弥選手と西武若林楽人選手の交換トレードが発表されました。西武は得点力不足に悩まされ、長らく一番打者を固定することができませんでした。松原選手は2021年、主に一番で135試合に出場し、打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁をマークした実績があります。今季は開幕スタメンに名を連ねましたが9試合の出場にとどまり、打率.154に終わっていました。しかし、二軍では.407と高い出塁率を誇っており、さっそく6月26日の日本ハム戦(県営大宮)から一番で出場していましたね。

 若林選手は私が監督を務めていた21年、駒大からドラフト4位で入団した選手でした。球界でもトップクラスの脚力を持ち、その年一番に抜てきすると44試合で20盗塁と期待どおりの活躍をしてくれました。しかし5月下旬、外野守備時に左膝前十字じん帯損傷の大ケガを負って長期離脱となりましたが、もし、ケガをせずに1年間プレーし続けても同様のペースで盗塁を重ねていけたか分かりませんが、潜在能力を秘めた魅力的な選手であったことは間違いありませんでした・・・

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