このコラムは、ソフトバンク・柳町達選手が月ごとに振り返る形で、自身の技術面、精神面それぞれにおいて“どんな変化=成長があったのか”を、具体的にポイントになった試合も挙げながら書いていく、『2023年シーズンの軌跡』です。試合に臨む中で、どういう意識、どういう考えを持ってやっているのか。「そのとき、そのときの自分の頭の中、胸の内を、いいことも悪いことも書いていけたらなと思っています」(柳町)。 
7回/逆転[一時]2点適時打「3回のミスを変に引きずり過ぎず、次へと切り替えられたことでチャンスをものにできました」
前半、良かったのが一転、後半は失速してしまった8月ですが、気持ち的な部分でも波があったかというと決してそういうわけではありませんでした。というのも、疲れはあったものの、バッティングの状態としては、そこまですごく悪いなとか、そういう感じじゃなかったんですよね。そこまでメンタル的に動かされたという感じはなかったかなと思います。
それよりも、コンディションのところで、「しんどいな」「体が重たいな」という状態で。
前回も書きましたが、最後のほう、屋外球場での試合が多くて(※22~24日が
ロッテ戦=ZOZOマリン、25~27日が
楽天戦=楽天モバイル、29日が
オリックス戦=長崎)、ちょっと暑さでやられてしまったんですよね(苦笑)。そういうところでのキツさでした。だから、試合で結果が出ていないときも、気持ち的にはそれほど浮き沈みはなくて。むしろ何と言うか、悪いときこそ、思ったよりも悪くないなという感じではありました。
この時期、チームとしては本当に勝負の1カ月でした。まだまだ上を目指して頑張っている中で、ここまで以上に1試合、1試合、本気でやっていこうという意識がみんなにあった。僕自身も1試合、1試合、集中して挑むだけだなと。絶対に負けられないとかそれほど張り詰めた感じではなかったですが、本当にやるべきことをやって、という感じでしたね。
また・・・
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